2024年4月– date –
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小説
宵闇の魔法使いと薄明の王女 6−3
見張りの衛兵の死角となる植え込みまでやって来た二人は、傍に立つ大きめの木を見上げていた。この木は中庭の中でも王城外壁の近くに立っており、枝葉が時折風に揺れると城壁に触れるかといった距離だった。「まずはこの木を登るのよ」 そう言いながら... -
小説
宵闇の魔法使いと薄明の王女 6−2
「わ、すげ……」 ジルファリアは思わず感嘆のため息を漏らした。 マリスディアに連れてこられたのは、王宮の二階に位置する場所で、バルコニーと呼ぶには広すぎる場所だった。 庭園にしては二階に位置しているからか、空がとても近く感じられる。 一... -
小説
宵闇の魔法使いと薄明の王女 6−1
六章;黄昏の王 +++ 「ほぉー……」「すげぇっ!すげぇぞサツキー!王宮ってこんなとこなのかー!」 「くぉらお前らっ!静かにせいっ」 その白く眩い城壁を見上げながら騒いでいる子どもを一喝するラバードの声が高らかに響いた。「騒がしいのはジル... -
ブログ
章を作っていて感じたこと
こんにちは、ねこまりこです。むすび書店へ遊びに来てくださりありがとうございます。 久しぶりの雑談記事となります。 タイトルにも書きましたが、“宵闇の魔法使いと薄明の王女”を細かく章に分けました。 というのもとんだ勘違いをしていたことに...
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